
LINEアプリを活用した見守りサービス「らいみー」を提供するTri-Arrow(トライアロー)は、石川県輪島市と、ICTを活用した見守り支援を推進するため協定を締結。輪島市民向けの運用を開始した。
被災地の現状を踏まえ、ICT活用の協定を締結

能登半島地震および豪雨災害を受け、被災地では応急仮設住宅などでの生活が長期にわたり続いている。石川県の公表資料によれば、応急仮設住宅等の入居者は2025年11月時点で19,532人とされ、今なお多くの被災者が応急的な住まいでの生活を継続している状況だ。
輪島市では、在宅は輪島市社会福祉協議会、応急仮設住宅は青年海外協力協会に委託して、訪問形式による見守り・相談を実施し、被災者一人ひとりに寄り添った支援を行っている。

しかし、対象者の規模を考えれば、日々の状況確認を人の力だけで担い切ることには限界があるという。そこでTri-Arrowは、見守りの目を増やす新たな取り組みとして無理なく継続できるICTを活用した仕組みを輪島市に提案し、今回の協定締結と運用開始に至った。
Wi-Fiや機器設置不要の訪問型見守りサポート
同社の提供する「らいみー」は、スマートフォンのLINEアプリを活用し、日々の安否確認や心身状況の把握を継続しやすい形で支える訪問代替型の見守りサービスである。

「らいみー」は、自宅のWi-Fi環境がない場合でもスマートフォンのモバイル通信で利用できる。また、専用機器やセンサーの設置も不要なため、解約時の撤去作業や機器の返却も不要。導入・運用・終了に伴う物理的な手間がかからず、利用者の生活環境を変えないことを重視している。
利用者は、その日の心身の状況(元気、身体不調、精神的な辛さ)をボタンで選択し、ワンタップで家族に伝えることができる仕組みだ。言葉にしづらい不調や気分の揺れも、簡単な操作で共有できるため、見守る側は「小さな変化」に気づきやすく、必要な連絡や支援につなげやすい。
被災地を含む地域福祉の現場では、見守り対象者の増加と担い手不足が同時に進行し、負担が高まり続けている現状がある。「らいみー」は対面支援を置き換えることを目的とするものではなく、見守りボランティアなどの担当者が、注力すべき支援に力を集中できる環境づくりに寄与するという。

さらに、被災生活が長期化すると、孤独・孤立、心身の不調といった「見えにくい課題」も深刻化しやすい。「らいみー」は、孤独死を防止するためだけの仕組みに留まらず、孤独感・孤立感の軽減に資する各種機能も備えている。身寄りがなく「見守る人(家族等)」を登録できない人でも利用できるのも特徴で、LINE電話(テレビ通話)を活用することで、月1回の訪問を代替する運用も可能だ。
輪島市民の対象者は費用負担なく利用可能

今回、締結した「らいみー」による見守り支援の協定により、対象となる要件を満たす輪島市の市民には、サービスの費用負担がなく利用できる。周知方法は輪島市が配布するチラシ・広報物等(QRコード)など。なお、サービス提供対象者の最終確認は、申込時の自己申告に加え、必要に応じて輪島市への要件照会により実施し、要件に合致しない場合は、提供開始後であっても利用停止となることがある。
Tri-Arrowと官民連携の実績
「らいみー」は、東京都立川市が実施する「高齢者あんしん見守り支援事業」において、市の助成対象である安心見守り機器として登録されるなどの実績がある。また運営会社のTri-Arrowは全国10の府県の孤独・孤立対策官民連携プラットフォームに参画し、各地で取り組まれる孤独・孤立対策に対して民間企業の立場から活動している。輪島市との協定を起点に、ICTを活用した見守り支援の官民連携モデルを積み上げていく方針だ。
離れて暮らす家族や親族を見守ってくれる「らいみー」のサービスを、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
■訪問代替型見守り支援ツール「LINEで見守るらいみー」
サービスの詳細URL:https://tri.lml.t-arrow.co.jp
Tri-Arrow公式HP:https://t-arrow.co.jp
※LINEはLINEヤフー株式会社の商標または登録商標である。
※同サービスはLINEアプリを利用して提供されるが、LINEヤフー株式会社との提携・協賛関係にない。
(山崎正和)